夢に噛みついてみました
とても酸っぱかった
汗の味がしました
貧血が治りました
飢えた野良犬みたい
肋骨を剥き出したまま
わたしは走り出します
小さな石につまずきました
わたしは転びました
前が見えなくなりました
真っ暗になってしまいました
発展のためのアスファルトみたいに
消費されるだけの記号に向かって
あなたたちはアスファルトの上を滑ります
目が落ちました
熱せられたアスファルトで
わたしの目玉が音を立てて
ジュージュー焼けました
匂いでもわかるものです
嗅覚は懐かしさのための器官
過去に飛ぶための肉です
わたしはもう過去にだけ生きられます
さようなら、わたしの時制