天蓋に在る邪。ガラスの反射に目を細める。朝になった。枕の横に電子タバコの吸い殻が2本転がっている。吸い殻の中身が飛び出し、ささくれのように見える。ここは家。壁面を担うのはコンクリート。灰色の幾何学。 歯を磨く。鏡の前に立ち、顔を見る。もしも…

〈船堀〉 街路樹が並ぶ。小ぎれいなところだと思う。開発され、幾何学的な感じがする。高架線の下に淀む匂いが嫌い。喫煙所を探すがない。朝の10:05に本屋さんにいく。駅の近くに2件本屋さんがあるが、行ったのは1件だけ。20分くらいでそこを出る。ガストで2…

歪んでいるその後ろ姿に 手を伸ばしている時に 髪に揺れている春の戯けに 響き出す雨の音を 池袋を歩いていたら、ビルの谷間に乳房にピアスを付けた巨大な少女に出会いました。彼女は、自分は透明な存在なんだと言いました。あの事件を思い出しますね。あの…

お母さんは嘘つき。私の9歳の誕生日にたばこをやめると言ったのに。 お母さんは便所でたばこを吸うのが好きみたい。ずっとトイレにこもってたばこを吸ってる。安いヤニの付いたペーパーバックをずっと読んでる。私が小便をしたくなって、トイレに行って声を…

今日は1/1。元旦です。緑ちゃんは目を覚ましました。まだ眠い目をこすり、目のざらざらをとりました。年が変わったからといって、特になにか変化が起きるわけがありません。急に関西弁しか話せなくなるとか、そういうのもないのです。そうなったら、めっちゃ…