9匹のあひる

不思議な言葉でお話ししましょ

「我思う」って思っても「ゆえに」と続かなければまだ大丈夫だと我思う

ある一つの何かが巨大な鏡になってしまっている。

 

逆立ちした世界。逆立ちする世界。

 

直線として感覚される時間を照射する四季の日々。円環する時間の中に直線する時間が内包されている。生きて、生きて、一つの季節になれたらと思う。

 

人と関わることを通じて、その都度、自己が開花する自在さを踊るのか、それとも、人と関わることでどうしても自己を開示・現出させてしまうのか。存在の牧歌的景色に謳われる自己か、悲しみの果てゆえの自己なのか。他者との関わりにおける幻影。「私という現象は」という宮澤賢治の暴露。春と修羅の季節はめぐるのか。

 

実存の感覚と生活の日常性

 

楽しい嘘の平行線が、晴天の焼け野原に吹く風に穂を揺らす

 

鬱血鬱血、嗚呼、鬱血

 

  の鬱血